2008年10月23日木曜日

10月30日提出の映像課題について

10月30日提出の映像課題の参考として、赤坂地区の資料を配布します。

赤坂資料
パスワード:ensyu08

上のリンク先から、パスワードを入力してダウンロードしてください。

提出時間は10月30日の15:00〜17:00です。
ファイル形式は.movか.aviのどちらかで提出してください。


追記:提出するメディア(CD、DVD等)に、必ず電話番号を記入してください。
作品は提出時に確認しますが、内容がその場で確認できない場合が例年あります。
出欠に関わる事ですので、必ずお願いします。

TA 鈴井

第三課題 「private paradase」

人間は、本来自由に生きたいと願っていて、長い歴史の中で社会の仕組みを試行錯誤しながら、作り上げてきました。
しかし実際は、集団としての規律や空間が優先され、個の存在をないがしろにされている状況があります。
そこで、「生きる」というテーマで、自らが自由に生きることが出来る楽園(空間、都市、世界)を創造してください。そしてそれを表現してください。

 空間、色彩、素材に着目して表現してください。

表現;模型
スケールは自由です。
必ず、模型の中に「自分」(人間)を入れてください。

大きさ;275×275の台にのること。

出題;10/15
提出;10/22(13:30)
講評;11/5


出題:日置

1X07A0042 YUMA ONO A+







パソコン全盛の時代に、たしかにアダプターが発熱している状態を感覚するのが日常的である。その熱を、欲している冷えた脚を暖めるために移行するのは正しい。アダプターの鋳型を作って、はめ込んで考えたところが良い。装置の役割からの掘り起しができればもっと優れた提案も生れただろう。(入江)

1X07A162 堀越 理沙 A++







「吐物」が専用の「吐物入」に吐かれ、溜められることで、やがて、植物の栄養になる。にわかには信じがたいストーリ−であるが、単純なエコロジーの能天気さに対して、人間の生物としての存在のあり方を改めてえぐり出すリアリズムだと言えよう。(池村)

1X07A150 蜂須賀 駿 A+







排水口のない洗面ボール。流した水はそのまま溜まっていくので、垂れ流しには出来ない。自分がどれだけ水を使ったのか確認しつつ、ボールを持ち上げてその下の排水口に水を捨てることになる。単純なアイディアではあるが、極めて現実的であり、好感がもてる。(池村)

1X07A015 石井 千晶 A++







一見、実際にありえそうなアイデアといえばそうであるが、それを丁寧に工夫して美しいドローイングに仕上げてきている。明るく楽しげなのにも好感が持てるものになっている。(箕原)

1X07A082 Shinya Saotome  A++







「Green Curtain」
繊維の中に植物の種子が織り込まれ、やがて発芽する。その繊維をカーテンに使えば、簡便に壁面緑化が実現する。外部カーテン(スクリーン)とするのであろうか。水やりに工夫が必要だ。(池村)

1X07A112 田口 知子 A+







傘の上に緑をつけるアイデア。緑がカサの上にあると一見面白いが、実際どうだろうか?電車の中に入る時はこのキャップはどこにしまえばいいのだろうか?疑問は残るが、ポータブルなECOの発想としてはいい着眼点だと思う。(日置)

1G06D804 小林 恵理 A++







やや凡庸な風ではあるが、建築の空間の中で本人が日頃感じている実感が伴っており、こういうところから環境へ対する感性が育まれていくような気がする。丁寧な絵も暖かみがある。(箕原)

1X07A045 Haruka Kashima  A++







風見どりにプロペラをつけ、水しぶきをまき散らす装置である。どこかユーモラスであり、楽しめそうな案である。プロペラの先をブラシ状にするなどディテールまで考えて表現している。実現可能なデザインはこれからの本人の努力にかかっている。(日置)

1X07A019 Takuma Ito A+








“決まった時間だけ眠り夢を見られる薬”という提案。人間が活動することについての批評性を含んだいささかシニカルで、退廃的ではあるが、眠っている人の表情が様々な夢を思わせる。(箕原)

1X07A013 Kota Isii  A+









環境装置を“もの”ととらえることではなく、“法律”をつくりだすことで装置としている。“skip”させることで、人々が楽しくなり、場所が明るくなり、ECOに最終的になっていく。Drawingが少々荒いが、ECOの本質をうまく引き出している。この法案が現実化したら、町はどうなっていくのだろうか。(日置)

2008年10月22日水曜日

第二課題 都市の中の、小さな環境装置

大気中の温室効果ガスの増大による地球温暖化など、地球環境の悪化がますます懸念されている。
そのような中で、レジ袋の製造から廃棄に至るまでに排出される二酸化炭素の量と、ジェット戦闘機の飛行によって排出される二酸化炭素の量を比較しても、あまり意味はない。

我々の手で直接できることも、社会全体で取り組むべきこととは別に、重要なのである。

そこで、都市の中で、個人によっても簡単に設置することができ、地球環境の改善に寄与できるような、ささやかな環境装置を設計して欲しい。

都市生活による環境への負荷を低減する、具体的な効果があるものが第一に求められるが、精神的な効果によって環境意識を高めるもの、都市住民による環境破壊活動を抑制するものであっても構わない。

配布資料:なし
提出物:手で克明に描いたドローイング、規定用紙(275×275mm)2枚以上
(表紙含めず。ただし表紙は必ず付けること)
規定用紙の1枚には、設計した装置の平面図と断面図を適切にレイアウトする。
必要に応じて、立面図を追加しても構わない。
別の1枚には、その装置が設置された様子を、周辺環境の様子と共に描くこと。
さらに用紙を追加することは自由だが、ドローイングの量よりも、その濃度に留意すること。


出題:2008年10月8日
   
提出:2008年10月15日、午後1時30分
講評:2008年10月22日(予定)


出題者:池村 潤